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2012年から一貫してお手伝いさせていただいている、台湾のQBHOUSEはすでに30店舗に迫る勢いです。1号店から常にカットするカットされる人を外から美しく見ることができるように、カットスペースをステージと定義づけて、その光景を切り取る「トリミング」によって店舗を構成してきました。また当初は20代30代という若年層や女性もターゲットとして掲げて、その世代が気軽にサービスを受けることができような、カジュアルの店舗を目指しました。1号店からの数店舗を設計させていただき、そのあとはデザインチェックをさせていただくということで継続しておつきあいさせていただきました。
その経緯を経て、台湾にも新しい動きが出てきました。それは客層が日本のメインターゲットと大きく変わらない、30-50代のビジネスマンが多くなっていること。もう一つは台湾の店舗の賃貸借契約が日本とは異なり、2年3年早いところだと1年程度で退店を突きつけられるということです。その場合に、せっかく作った店舗を全て壊してまた新しい区画に作るという、コスト的にも環境的にもマイナスにはたらく現実があります。
以上2つの変化に対して私たちは、ターゲットに対してはニューヨークで掲げているターゲットと大きく変わらないという仮説のもと、ニューヨークのロゴタイプを採用し、素材の選定もニューヨークをベースに考えました。
また、短期の店舗入れ替えについては、簡単に撤去できて再構築できる、リユースを実現するために、480㎜角のグリットで奥行きが200㎜の四角いブロック状のユニットで店舗の外装を構成することとしました。一点あたりのコストは今までの店舗よりも多少増額しますが、一度作ったユニットはQBHOUSEの資産として考えることができて、中期的に見たときにコストに優しく何よりも環境に優しい店舗展開が可能と考えています。その記念すべき第1号店がここ新竹巨城店です。今後さらなる施工とコストの精査を行なって、この仮説の立証に進むことができればと思います。


2018/07-2018/11
店舗設計・グラフィックデザイン
延床面積:40.8㎡
台湾
施主:QB House 台湾
施工:j-art

               
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